新型コロナ対策の現状・ガイドラインなど:台湾
6月29日(月) OTOA(日本海外ツアーオペレーター協会)とJOTC(アウトバウンド促進協議会)共催で各国の新型コロナ対策の現状や各種ガイドラインなど伝えるウエブセミナーが開催されました。セミナーの内容を一部抜粋して掲載いたします。
台湾
●5/15・台湾交通部では「観光と公共交通機関の制限緩和についての計画案」としたロードマップを発表いたしました。これによりますと、39億台湾元(約140億円)の予算を投じ、3段階に分けての取り組む予定です。
【第1段階】5/27~7/31
台湾国内旅行業界と医療従事関係者、5万人による視察ツアーの実施など。
【第2段階】8/1~10/31
台湾国内の団体旅行や個人旅行など全国的な観光活性化を進めるとともに、地方自治体の協力を得て割引やインセンティブなどを実施。8/1より台湾高速鉄道では飲料や車内販売の解除。マスクの着用や検温、ソーシャルディスタンスなどの制限も緩めていく。
【第3段階】10/1~12/31
国際観光の緩和指針は、第3段階期間にて実施。感染抑制に成功した国と「国際観光連盟」を推進し、台湾への直行便など、状況に応じて受け入れを始める予定です。
●台湾版 防疫旅行のガイドライン
<バス>
・乗客同士の座席間隔をあけ、バスの出発前までに清掃及び消毒作業を終え、車内にはアルコール消毒液を常備することを推奨する。
(台湾の殆どの大型バスは42座席。2座席に1人とした場合、21人乗車となり、団体の人員によっては2台口、3台口となります。尚、その時の状況により変わる可能性はございます。)
・車両の清掃、消毒の実施。乗客に対して自身と周囲の旅客の健康と安全を維持すため、検温及び乗車時には必ずマスクを着用することを周知。
・乗客への防疫対策周知・誘導を強化し、運転手自身での自己防衛、車両や待合場所は定期的に清掃・消毒作業などを行うこと。
<ホテル>
・ホテルの入口は一箇所に統一し、入場時には体温測定と入口にアルコール消毒液を設置する。
・駐車場入口も体温測定を実施する。
・レストラン及び営業スペースにはアルコール消毒機を設置し、利用者へ提供する。レストランでは非接触型体温計を準備し、利用者の体温測定を行う。
・フロント及びビュッフェコーナーで並ぶ場合は、1.5 m間隔で並ぶよう標示をする。
・2人1室利用の場合は、1人につきベッド1台の利用を原則とする。
・客室内は毎日消毒を行う。(空気清浄機、アルコール等)
・独立した室外換気空調設備を設ける、もしも無い場合は窓を開ける・扇風機を設置する等の方法で空気の入れ替えを行う。
・カードキーはアルコールで拭き消毒を行う。客室内アルコール消毒及び清掃は標準作業とする。
・従業員用にホテル内部の決められた場所にアルコール消毒液を設置する。
・すべての従業員はホテル内部でマスクを着用し、従業員・取引業者はホテル入場時に体温測定を行う。
<レストラン>
・レストラン出入口にはアルコール消毒液を設置、利用者への消毒を呼びかける。
入店時に「呼吸が苦しい等の症状があるお客様についてはマスクを着用し、手をアルコールで消毒すること。
・「並ぶ際は他のお客様とのソーシャルディスタンスを保ち、レストランスタッフによる体温測定に協力すること」等の掲示をすること。
・レストランのテーブル、手すり、エレベーター、トイレ等公共の場所は定期的に消毒を行う。
・セットメニューを推奨。現段階では、多人数での共有となる卓料理は避ける。
・テーブル間の距離を十分に設けていれば、パーテーションを設置しなくても良い。しかし、距離が近く、不特定多数が利用する場合はパーテーションを設置。パーテーションは少なくとも新型コロナウイルスのワクチンあるいは治療薬が開発されるまで使用しなければならない。
・食事中は談笑を避け、食事を終えてから談笑をする際は、必ず先にマスクを着用すること。
・スタッフは出勤時に体温測定を行い、マスクを着用・アルコールで手を消毒すること。
・レジカウンターは常にアルコールで消毒を行うこと。
・レストラン内部の窓を開け、入り口のドアは常に開放し、空気の入れ替えを行う事。
・入口に防疫対策に関する勧告を掲示し、訪れた利用者にも協力を求めること。
<その他>
・エレベーター内或いはその他、ソーシャルディスタンスが確保でない密閉空間の場合は、マスクを着用していても談笑を避けること。
・スペースが充分に確保出来る場合、マスクを着用していても室内では1.5 m、屋外では1 mのソーシャルディスタンスを保つこと。
・握手に代えて拱手(両手の指を胸の前で組み合わせておじぎをする)をし、接触を避け防疫対策の原則に従い、接触感染のリスクを避けること。
2020.6.29現在
出典:㈱ダルマツアーセンター