男子メジャーの「マスターズ」を主催するオーガスタナショナルGCは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で11月12日(木)開幕の2020年大会を無観客で開催すると発表した。
チェアマンのフレッド・リドリー氏は12日のリリースで、「私たちが直面している問題を考えるとき、マスターズに関わるすべての人の健康と安全を最優先事項にしてきた。この過程において、私たちは保健機関やあらゆる分野の専門家と相談し、パトロンを受け入れた際の潜在的なリスクはあまりにも大きいと判断した」と声明を発表した。
第2次世界大戦以降、大会を例年の4月に行わなかったのは今年が初めて。開催時期を11月に延期し、年内に行われる最後のメジャー大会(米ツアーの2020―21年シーズンのメジャー第2戦)となったが、8月の「全米プロ」、9月の「全米オープン」に続いて、来場者を関係者に制限。
昨年、大観衆の前で復活のメジャー通算15勝目を飾ったタイガー・ウッズは、ディフェンディングチャンピオンとして静かなオーガスタに帰る。 20年大会の観戦券は21年大会も有効で、大会は9月にチケット保有者に連絡する方針。リドリー氏は「こういう状況にあっても、マスターズをパトロンなしで行うことは大変残念。毎春、世界中からのゲストはトーナメントを特別なものにする大切な要素でした。
それでも、オーガスタナショナルはこのウイルス問題を理解して受け入れ、あらゆる安全に配慮して必要な予防措置をとる責任があります。望むべくは2021年の春にパトロンをお迎えすることを楽しみにしています」と付け加えた。
6月にシーズンを再開させた米国男子ツアー(PGAツアー)は無観客での開催が続いており、ギャラリー入場を認める目途は依然として立っていない。
20.8.13
出典:ゴルフダイジェスト・オンライン