成田空港からマレーシア航空直行便で 6 時間、第 2 次ボルネオゴルフ探検隊一行 6 名は、コタキナバル空港に到着するや否や、迎えに来てくれたSGA(マレーシア サバ州 ゴルフ協会/加盟コース 17)会長 MR.VOON のパジェロで隣接のローカル空港へと向かった。
コックピットのドアを 3 枚はずして後席左右にテレビ撮影用カメラマンを乗せ、前席レフトサイドに4点フルハーネスシートベルトで陣取る僕を乗せたベル型ヘリコプターは、高度 1,000 フィート、時速 160 マイルで最初の目的地 `96 年開場のボルネオ GC 目指して一路南下を続けた。
ボルネオGC NO.12
地上のラウンドなら平気で 90 も叩くボクだが、ボルネオ専門 15 年のスペシャリスト、MR.NOMURA の尽力により実現した初の空撮、今日の青空ならパープレー、もしかしたらアンダーの結果も出せるかも?そんな期待に胸が膨らんで空路 20 分のフライトが妙に長く感じられる。突然右手前方、ジャングルの向こうの美しいシーサイドにJ・ニクラスの仕掛けた広大なラグーンが広がった。
先日のコースチェックラウンドではどフラットな地形のため、イージーに見えた真っ白なバンカーも、上空から眺めるとさすがに効いている。右から左から、高く低く、ニクラスが要求する球筋が見えた、ような気がした。やっぱりこのコースの撮影は空撮に限る。バミューダ芝ながら、「ALLWAYS STIMP METER 9FEETS」と豪語するボルネオ GC のオーナーでもある MR.VOON の自慢そうな顔が目に浮かんだ。
ボルネオGC NO.13
青く輝く大きなラグーンと海が彩る美しいインコース、11 番から 17 番ホールをなめるように旋回を繰り返すこと 5 ラウンド(?)、夢中でシャッターを切り続けると「ワンモアタイム」とパイロットに叫び続けた。地上のラウンドではプレッシャーのかかるビックキャリーの要求されるホールも、上空からのショットでは唯々感動の美しさである。
ところでボルネオ GC のクラチャンは毎年 5 月に開催される USPGA メモリアルトーナメントの際、オハイオ州ミュアフィールドビレッジに招待され、J.ニクラスに接見できるというから日本のコースも真っ青だ。マレーシアはハンディキャップシステムが整備されているので、地元のトーナメント(プラコン含む)は全てスクラッチ又はアンダーハンディで行われ、ダブルペリア方式は存在しない。さすが元英国領、R&Aのお膝元だっただけのことはある。ただしオーストラリアと同様メートル表示も残されたままなので、ヤーデージ換算に少し頭を使う。
ステラハーバーリゾート
まだまだ後ろ髪を引かれながらもフライト時間に限りがあるので、引き返して次の撮影コース、`97 年開場G.マーシュ設計のステラハーバーに向かう。こちらもシーサイド。豪華クルーザーが停泊して、日本で造ったら総工費 1,000 億円は下らないと思われるシンガポール資本 2 つのリゾートホテルの回りに、2 人乗乗用カートがフェアウェイを 楽しそうに走り回っている。
そういえば、ラウンド後の食事も楽しみのひとつ、日本人好みの味付けの中華コースをホテルで目一杯食べても 2~3,000 円、本当に安くて美味い。
地元紙 BORNEO MAIL(June 6, 2000)
6 月の訪問ではマレー料理やイタリアンまで美味さにかまけて 3 kg(現地ではツリーケージーと発音)も太って、今回のボルネオゴルフプロジェクトの招請者、サバ州の観光大臣と共にデブの写真が現地の新聞に大きく掲載されてしまったので、今回は豊富なフルーツとサバベジ(サバ州のおいしい野菜)でダイエット、ダイエット……。
高度を上げて全景で俯瞰だ。逆光に映った海面の反射がきらめいてホテルの屋根の赤色を彩っている。イスラム圏らしく美しく輝くモスクがなければ、ここは彼の地ととまどう程だ。
人生にゴルフのある幸せ
ビジネスにゴルフのある幸せ
リアのVTRカメラマンもライトサイドから、レフトサイドから、「ワンモアタイム」を繰り返した。
後列中央が MR.VOON /一番左 筆者
11月2日からの、時差1時間・ハワイより身近なゴルフパラダイス「スーパーゴルフリゾート ボルネオ5日間」にご期待ください。尚、収録VTRは、ゴルフ専門衛星放送 ゴルフネットワーク「考えるゴルフ/ボルネオ特番」松井利樹プロと中華の鉄人 陳建一 シリーズで、またゴルフチャンネルCMで10月から放送予定です、お楽しみに……。