クアラルンプールより空路1時間、ペナン島のさらに北に位置するランカウイ島。アンダマン海を隔ててタイのプーケット島が目と鼻の先にあるマレーシアの最北端の島、この小島にも実はアジアを代表する屈指のゴルフコースがある。
鬱蒼と繁ったジャングルを走り続けるとあたりは真っ暗,少々不安を感じたその時目の前にマレー建築の巨大な屋根が出現した。ここが今日の宿泊先であるジ・アンダマン・ホテルである。
あたりはうす暗くホテルの入り口のぼんやりとした明かりを抜けると、自分の声がこだまするほどの大きなロビーが広がっている。さすが1998年『マレーシア・ホテルアワード』を受賞したホテルである。夜は日本食『鴨川』でノルウェー産サーモンに舌打ちし、明日のプレイに備え熟睡を試みるが、あまりの静けさに自分の寝息で目が覚める有様だった。小鳥のさえずり目を覚ました翌朝、窓から外を眺めてると、何と目の前は真っ青な海が広がっているではないか。
シャトルバスで5分、ザ・ゴルフクラブ・ダタイベイ(95年開場:18ホール、E・G・パースロー設計)のクラブハウスに向かう。あいにく朝から小雨&霧模様である。
コースは適度なアップダウン、バンカーや池、ダブルクリークなど各ホールそれぞれ特徴があってプレーヤーを飽きさせない。そして、何と19番ホール(海越えのパー3)なるエキストラホールを用意して、日替わりでコースを入れ替えるなどの工夫が心憎い。
欧州各国からのツーリストが約6割で日本人はまだ1割ほどとか。都会の喧騒から逃れ心も体もリフレッシュ、静寂な南海の小島でのんびりゴルフ。こんな贅沢は、ここザ・ゴルフクラブ・ダタイベイならではだ。